- 終活って、50代から始めるのはさすがに早すぎる?
- 何から手をつけたらいいのか、まったく分からない
- 「終活」と聞くと縁起でもない気がして、つい後回しにしてしまう
このような疑問を持った方や、こういった経験をしたことはありませんか?
実は、50代の終活がなかなか進まない理由は、意外なところにあるんです。
結論から言うと、終活は「人生を終わらせるための準備」ではなく、「これからの第二の人生を、軽やかに始めるための準備」。
悦子さんそして、その第一歩は相続やエンディングノートよりも先に、まず身の回りをすっきりさせる捨て活から始めるのが近道です。
物が多いままでは、気持ちも体も動きにくくなります。だからこそ、難しく考える前に、自分で今日から改善できることがたくさんあるはずです。
藍田隆希さん今回は、捨て活コーチングで5万人以上を指導してきた『株式会社ETSUKOエンタープライズ』の悦子(ETSUKO)さんに、詳しくお話を伺いました。
まずは、『株式会社ETSUKOエンタープライズ』について簡単にご紹介します。
同社は「経済的・時間的・場所的に自由になれる女性を1億人輩出する」というビジョンを掲げ、多くの女性の人生をサポートされています。
この記事では、なぜ50代こそ終活を始めるべきなのか、そして軽やかに生きるためにまず整えたい習慣について、対談形式でお伝えしていきます。
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50代から始める終活とは?

「終活」という言葉に、なんとなく重たい印象を持っている方は多いと思います。
でも、その捉え方を少し変えるだけで、終活はぐっと前向きな準備に変わります。
まずは「そもそも終活とは何か」というところから整理していきましょう。
そもそも終活とは?
藍田隆希さん終活と聞くと、重たい印象を持つ方もいらっしゃると思います。
そもそも終活とは、どういうものなのでしょうか?
悦子さん終活って終わるという字が入っているので、『私の人生、もう終わるの?』と感じる方もいるんです。
でも、そうではありません。これから新しい人生を始めるための準備だと捉えていただきたいですね!
ポイントは、終活を「店じまい」ではなく「衣替え」だと考えること。
今までの古い人生を脱ぎ捨て、新しく生まれ変わる——そんな感覚です。
悦子さん今までの古い人生を脱ぎ捨てて、新しく生まれ変わる。
そういう感覚で考えていただきたいんです。
一般的に終活というと、相続の手続きや亡くなった後の準備など、少し暗いイメージで語られがちです。
ですが、本当のところは身軽になって第二の人生の主役に戻るための準備でもあります。
重く考えるほど手が止まってしまうので、まずは「軽やかに、自分のために」と肩の力を抜いて始めてみてください。
50代から終活を始めるのは早すぎる?
「自分にはまだ早いのでは」と感じる方も多いはずです。
でも悦子さんは、50代こそちょうどいい時期だと言います。
悦子さんこれまではお子さんやご主人、家族のために時間を使ってきた方が多いですよね。
でもお子さんが成長して、自分の時間が少しずつ戻ってくるのが50代。
つまり、自分自身を大切にすることを考え始めるのに、ぴったりのタイミングなんです。
藍田隆希さん自分自身を人生の主役に戻すという意味では、むしろ早すぎることはないんですね。
家族のために頑張ってきた時間が一段落し、ようやく自分の人生に目を向けられるようになる。
だからこそ50代は、終活=捨て活を始める絶好のスタート地点なのです。これは女性に限った話ではありません。
家族のために働いてきた男性にとっても、「もう一度、自分が人生の主役だ」と思い出す大切なきっかけになります。
50代で終活準備をすべき3つの理由

では、なぜ50代という元気なうちから準備しておいた方がいいのでしょうか。
悦子さんが挙げる理由は、大きく次の3つです。
- 家族の負担を減らす
- 老後が自分らしくなる
- 計画的に進められる
以下の表は判断に迷った時にご活用ください。
| 理由 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ① 家族の負担を減らす | 元気なうちに動けば、将来家族に迷惑をかけずに済む |
| ② 老後が自分らしくなる | 「自分が何をしたいか」に集中できるようになる |
| ③ 計画的に進められる | 早く始めるほど、行動するための体力も時間も残っている |
家族の負担を減らす
悦子さん今は元気だから大丈夫、と思うかもしれません。でも10年後の自分は、今とは違います。
だからこそ、元気なうちに始めることがとても大事なんです。
物の整理も、人間関係や不要な価値観の見直しも、後回しにするほど自分だけでは対応しきれなくなります。
その結果、家族に大きな負担をかけてしまうことになりかねません。
おもしろいのは、手放すと人はどんどん若返っていく、という点です。
悦子さん私は『捨てましょう』とお伝えしているんですが、クライアントさんはみなさんどんどん若返っていくんです。
自由になって、おしゃれを楽しむようになって、雰囲気まで変わっていく。これは50代以降でも十分に可能です!
ご本人が取り組むのはもちろん、息子さんや娘さんからお母さん・お父さんにすすめるのもおすすめです。
実際に親子で受講されている方も多く、家族みんなで取り組むと、心も暮らしもすっきりするいい循環が生まれます。
老後が自分らしくなる
藍田隆希さん自分らしさを見失っている方も、多いのではないでしょうか。
悦子さん多いです。特に女性に多いと感じます。
子どものためならご飯を作れるし『何が食べたい?』とも聞けるのに、いざ『私は何を食べたいの?』と聞かれると、分からなくなっている方が少なくないんです。
藍田さんも、自分のお母さんを思い出したそうです。
「お母さんは何が食べたいの?」と聞くと、「息子たちが食べたいものだよ」と返ってきた——そんな経験、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
家族を思う気持ちは、もちろん素晴らしいもの。ただ、これからは自分自身のことも満たしていくことが大切です。
なりたい姿や、幼い頃の夢、心がときめくもの。一度じっくり見つめ直してみてください。
計画的に進められる
悦子さんYouTubeでもよくお伝えしていますが、65歳はひとつのターニングポイントです。とはいえ50代でも40代でも同じ。
早いうちから、1つのスキルとして『軽やかに生きる』感覚を身につけてほしいんです。
ここで覚えておきたいのは、せっかく気持ちが若返っても、行動するタイミングを逃してしまっては意味がない、ということ。
体力も気力も十分にある今だからこそ、計画的に進められます。
悦子さん多くの方は『得たいもの』ばかりに意識が向きがちです。
でも本当は、手放していくことが必要。『私は何をやりたいのか』に集中するためにも、まずは不要なものを手放すことが大切なんです。
50代からの終活でやるべきこと

ここからは、いざ始めるなら具体的に何をすればいいのか。
悦子さんが挙げる4つのステップを順番に見ていきましょう。
- これからの人生どう生きたいか考える
- 生前整理(捨て活)
- 相続の準備
- エンディングノートの作成
ステップ1.これからの人生どう生きたいか考える
最初のステップは、物を捨てる前に「これからどう生きたいか」を考えること。
悦子さん人生は長いようで、あっという間です。家族のために生きてきた方はとても多くて、それは素晴らしいこと。
でも『自分のために生きてきたか』と考えると、子どもの頃以来かもしれない、という方も少なくないんです。
自分の人生を楽しむこと。そしてその姿を子どもや孫、周りの人に見せること。
それ自体が、周囲にいい影響を与えていきます。
藍田隆希さん親御さんが楽しんでいる姿は、お子さんにとって憧れの背中になりますね。
捨て活はいろいろなものを手放しているようでいて、実はいい背中を見せるという大切なものを得ている。
まずは、これからの人生をどう生きたいかを思い描いてみてください。
ステップ2.生前整理(捨て活)
次が、いよいよ生前整理。「まだ自分には関係ない」と感じる方こそ、ぜひ知ってほしい考え方があります。
悦子さん私はよく『アメリカに引っ越すと思ってください』とお伝えしているんです。
遠くへ移動するとき、物がたくさんあると大変ですよね。
引っ越し代もかかるし、荷造りも大変。だから本当に必要なものだけを選ぼうとするはずです。
藍田隆希さんたしかに、移動は大変でお金もかかるので、最低限必要なものだけを選ぼうと考えますね。
今持っている物すべてを新天地へ持っていくことは、まずありません。
それと同じで、何かを新しく始めようと思ったとき、物が多すぎると動きにくくなってしまいます。
不要な物が、知らないうちに足かせになっているのです。
だからこそ、アメリカに引っ越すような気持ちで、軽やかにしていきましょう。
ステップ3.相続の準備
生前整理は、残されるご家族のためでもあります。
意外と知られていないのが、片付けにかかる費用の話です。
悦子さん相続といっても、物をそのまま相続するのは難しいんです。
たとえば一軒家を片付けようとすると、80万円ほどかかる場合もあります。
藍田隆希さん80万円…。それは高いですね。
それだけのお金があれば、本来は孫や子どもたちに残したいと思うはず。
けれど自分の物がたくさん残っていると、その片付け費用を子どもたちに負担させてしまうことになります。
必要なものと不要なものを今のうちに見極めておくことが、ご自身のためにも、残されるお子さんのためにもなるのです。
ステップ4.エンディングノートの作成
最後のステップが、エンディングノートの作成です。
エンディングノートはとても大切です。書いておかないと、いざというとき家族がどうすればいいのか分からなくなってしまうからです。
悦子さん私は、エンディングノートはゴール設定に似ていると思っているんです。
『自分はこうしたい』と宣言して書き残しておくと、その方向へ進みやすくなります。
藍田隆希さん自分の意思を、形にしておくということですね。
口に出した方向へ進んでいくのと同じで、書き出すことで行動も変わっていきます。
残しておかないと、後々、望んでいない揉め事につながってしまうこともあります。
「これからどう生きたいかを考える」「生前整理として捨て活をする」「エンディングノートを作成する」——まずはこの3つから始めてみてください。
「捨てるか迷った時」はコレ!50代がものを捨てる基準5選

いざ捨てようとしても、「これは捨てていいの?」と手が止まってしまうもの。
そんなときに役立つのが、悦子さんの5つの判断基準です。迷ったら、この基準に当てはめてみてください。
- 1年以上使っていない物
- 迷ったら洋服から
- 壊れている物
- 複数ある物
- 重たい物
以下の表は判断に迷った時にご活用ください。
| 基準 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ① 1年以上使っていない物 | 1年使わなかった物は、来年もおそらく使わない |
| ② 迷ったら洋服から | 数が多いぶん、1着を手放しやすい |
| ③ 壊れている物 | 欠けたお皿も「壊れている」に含めてOK |
| ④ 複数ある物 | まずは半分に減らしてみる |
| ⑤ 重たい物 | 不便で使いづらい物は手放す対象に |
①1年以上使っていない物
私たちはたくさんの物を持っていて、その中には1年以上使っていない物がたくさんあります。
悦子さん基準がないから捨てられないんです。
だから『1年』という期間が、大きな目安になります。
1年間使わなかった物は、これからの1年も使わずに暮らせる可能性が高いもの。
さらに言えば、2年先も使わない可能性が高いのです。
悦子さん実は、私たちが日常的に使っている物は、全体の2割ほどだと言われています。とはいえ、いきなり8割を捨てるのは難しい。
だからまずは『1年以上使っていない物』と期限を決めて取り組むのがいいですね。
②迷ったら洋服から手放す
藍田隆希さんなぜ、洋服から始めるのがいいのでしょう?
悦子さん洋服って、多くの方が何十着も持っているんです。だからこそ、1着を手放しやすい。
3つしかない物から1つを捨てるのは抵抗がありますが、何十着もある中から1着なら、わりと取り組みやすいですよね。
よれよれになった服、シミがある服、ボタンが取れている服。
そういった物から始めると、捨て活そのもののハードルがぐっと下がります。
③壊れている物
悦子さん壊れている物を、意外と持ち続けている方は多いんです。
家電なら壊れているのが分かりやすいですが、お皿が少し欠けているなど『使えるけど、壊れているに近い物』もありますよね。
そういう物も手放す対象にしてください。
新品の状態から何かが欠けてしまったら、それはもう「壊れている」と判断してOK。
気持ちよく使えない物は、思い切って手放しましょう。
④複数ある物
悦子さんたとえばジーンズ、何本持っていますか?
5本ある方も多いと思いますが、本当に5本必要でしょうか。
よく履くものは、実際には限られていることが多いんです。
複数ある物は、まず半分にしてみる。これはすぐに実践できます。
写真も分かりやすい例です。同じような構図を連写したまま、全部残していませんか?
悦子さん連写した中から、一番いい1枚だけを残して、ほかは手放す。
スマホの写真も、現像した写真も同じです。
家の中で同じ物が2つ見つかったら、片方を手放すことを考える。これだけでも、ぐっとすっきりします。
⑤重たい物
悦子さん重たい物は、捨てる労力も大きい。だからこそ、先に取り組んでほしいんです。
重たいお皿、重たい服、重たい鞄、重たい靴。
重たい物って不便で、心地よく使えないことが多いんですよね。
重たいお皿は出し入れに気を使うので危ないですし、結局ほとんど使っていない、というケースも多いもの。
「いつか使おう」と思いながら眠っている重たい物は、手放す対象にしてしまいましょう。
実践してみたいと思った方は、ぜひこの5つの基準を意識して、今日から1つ、手放してみてください。
一人で進めるのが不安な方へ
「基準は分かったけれど、いざ自分の家となると手が止まってしまう」——そんな方のために、悦子さん(ETSUKO)の捨て活コーチングでは、あなたのペースに寄り添いながら軽やかな暮らしをサポートしています。
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「捨て活」を生み出したETSUKOとはどんな人物?

ここまでお話を伺ってきた悦子さんとは、いったいどんな人物なのでしょうか。
捨て活コーチのETSUKO(山崎悦子)さんは、幼少期からピアノを本格的に学び、大学卒業後はミュージシャンを目指してロサンゼルスへ音楽留学した経歴の持ち主です。
帰国後はピアノ講師として活動しながら、不動産やネットワークビジネスなどさまざまな挑戦を重ねましたが、思うような結果が出ず、挫折を繰り返した時期もあったといいます。
現在は登録者数4.5万人を超え、コーチングスクールの運営、TOKYO MXへのテレビ出演、600人規模のサミット登壇、カンヌ国際映画祭公式GALAパーティへの招待など、活動は多方面に広がっています。
さらに株式会社ETSUKOエンタープライズを設立し、設立からわずか1年で年商1億円を達成。
捨て活コーチとして5万人以上の指導に携わってきました。
そんなETSUKOさんが「YouTube動画では語りきれなかった」という全メソッドを凝縮したのが、人生初の著書『手放して、輝く「捨て活」』です。
悦子さんこの本は、最初から順番に読んでもいいんですが、おすすめはぱっと開いたページから始めること。
開いたページに『キッチン』『掃除用具』と書いてあれば、『今日はここを少し片付けよう』と取り組める。
バイブルのように使いながら、捨て活を少しずつ進められる本になっています。
藍田隆希さん本を開いたら、捨てるまで終われない、ということですね(笑)。
悦子さんそうですね(笑)。
それから、捨てることを習慣にしてほしいので、本の中では『1日1捨て』もおすすめしています。
1日1個でいいので、まず何かを手放してみる。捨てることを習慣にするのが大切なんです。
単なる片付け本ではなく、読者の人生観そのものに働きかける一冊。
捨てることが苦手な方ほど、手に取ってみる価値があります。
まとめ
50代からの終活は、「人生を終わらせる準備」ではありません。
古い自分を脱ぎ捨てて、第二の人生を軽やかに始めるための、とても前向きな準備です。
最後に、この記事の要点を振り返っておきましょう。
- 終活は「終わり」ではなく「新しい人生の始まり」。50代は自分を主役に戻す絶好のタイミング
- 元気なうちに始めれば、家族の負担を減らし、老後を自分らしく過ごせる
- まずは「どう生きたいか」を考え、生前整理・相続準備・エンディングノートへと進める
- 捨てるか迷ったら、「1年以上使っていない/洋服/壊れている/複数ある/重たい」の5基準で判断する
頭では分かっていても、いざ自分の家を前にすると手が止まってしまうもの。
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