株式会社Fairly connectingは、特定技能外国人を日本企業に紹介する有料職業紹介事業を行っている。人手不足に直面する企業に対し、外国人材の採用を選択肢として提供し、透明性と公平性を重視したマッチング支援を実施している。
同社は、飲食業や介護業界など人材不足が顕著な分野に対して、外国人材の採用に関する相談から受け入れまでを支援している。特に、初めて外国人を雇用する企業に対しては、制度や運用に関する不安に寄り添いながら支援を行う点が特徴である。
事業内容
株式会社Fairly connectingは、特定技能制度を活用した外国人材の紹介を行う有料職業紹介事業を展開している。日本国内では人手不足が深刻化しており、外国人材の活用が解決策として注目されている。同社は企業の採用ニーズに応じた人材紹介を行い、採用に至るまでのプロセスをサポートしている。相談は無料で受け付けており、採用が決定するまでの支援も無償で行っている。これにより、企業は初期コストの不安を抑えながら外国人材の採用を検討できる。
事業開始の背景

代表取締役の岸本暁氏は、同社設立前に飲食店を経営しており、特定技能外国人を雇用する立場にあった。彼は、外国人材が来日する際に現地の仲介業者に高額な手数料を支払っている実態を知り、事業立ち上げのきっかけとなった。具体的には、ネパールなど一部の国では月給が2〜3万円程度である中、来日前に約68万円の費用を負担していたケースもあり、最大で給与の30倍に相当する高額な負担が発生している現実に憤りを覚えたとされる。岸本氏はこの状況を「情報の非対称性」が生んでいる問題と捉え、公平な仕組みの必要性を感じて事業を立ち上げた。
サービスの特徴
同社は信頼できる現地パートナーと連携し、透明性の高い人材紹介を行っている。外国人材と企業双方にとって公平な条件でのマッチングを重視し、従来の課題とされてきた不透明な手数料や情報格差の解消に取り組んでいる。実際には、飲食業や介護業界を中心に人材不足に関する問い合わせが多く寄せられている。こうした分野において特定技能外国人の活用を選択肢の一つとして提示し、企業の状況に応じた採用支援を行っている。岸本氏自身が外国人材を雇用した経験を持つため、企業側の視点に立った支援が可能である点も特徴である。外国人雇用に対する不安や疑問について、実体験に基づいた説明を行うことで、企業が安心して採用に踏み出せる環境づくりを行っている。日本での就労を希望する外国人材には意欲や能力の高い人材も多く、企業にとっては人材確保の新たな選択肢となっている。
情報発信と問題提起
岸本氏は、業界における課題について広く発信する取り組みとして、書籍『Fairly connecting 創業物語』を出版している。本書では、自身の起業に至る経緯や業界の課題について時系列で整理し、今後のビジョンについても言及されている。同書は主に中小企業の経営者を対象としており、人手不足の解決策の一つとして外国人材の活用を提案し、業界における課題に対する問題提起として位置付けられている。
書籍『Fairly connecting 創業物語』:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0GMS15QJV/

今後の展開
株式会社Fairly connectingは、今後も有料職業紹介事業を通じて外国人材と日本企業のマッチング支援を拡大する方針である。特に、現地における不合理な手数料や不透明な取引といった課題については、業界全体として改善が必要であるとの認識を示しており、これらの問題に対して継続的に取り組む考えを持っている。岸本氏は「正しいことが正しく行われる世界を創る」ことを目標に掲げており、従来の慣習として見過ごされがちな課題に向き合いながら、より公平な人材紹介の仕組みづくりを進める意向を示している。

