株式会社デジタルジュエリーは、生成AIと3Dプリンターを活用し、ユーザーの「言葉」からオリジナルジュエリーを生成するフルオーダーサービスを展開していると発表した。従来のオーダーメイドにおける高額な費用や時間のかかるプロセスを改善し、誰もが気軽に自分だけのジュエリーを持てる新しい体験を提供することを目指している。
ジュエリー業界に残る課題
従来のジュエリー業界では、オーダーメイドに対して高額な価格設定や完成イメージの不明確さなどの課題が指摘されている。特に原型制作には時間とコストがかかり、1点制作でも数万円以上の費用が発生することが一般的である。また、デザイナーとのコミュニケーションにおいて「イメージがうまく伝わらない」という問題もあり、ユーザーが妥協するケースも多いとされる。
AI×3Dで実現する新しいオーダー体験
同社は、AIと3Dプリンターを組み合わせた独自の仕組みにより、これらの課題を解決している。ユーザーが入力した言葉をもとにジュエリーデザインを生成するAI機能により、「桜が好きな恋人へのプロポーズ」といった抽象的なイメージを具体的なデザインとして可視化することが可能である。制作前には3Dプリンターで出力した実寸サイズのサンプルを自宅へ送付し、実際に試着したうえで最終判断ができる仕組みを採用している。サイズ感やデザインの微調整にも対応し、納得感の高いオーダー体験を実現している。また、素材やサイズ、ダイヤの大きさを変更すると、その場で価格がリアルタイムに反映されるため、ユーザーは予算に応じた選択が可能となる。これにより、専門知識がなくても誰もが直感的にデザインに関わることができ、従来は高額になりがちだったオーダーメイドをリーズナブルな価格帯で提供することが可能となっている。

表参道サロンとユーザー参加型企画
2026年2月、表参道に完全予約制のサロンをオープンする予定である。このサロンでは、「大型タブレットによるデザイン体験」「実物サンプルの確認」「スタッフとの対面サポート」が提供され、オンラインとオフラインを融合した体験が可能となる。サロンの詳細は、公式サイトで確認できる。また、現在はユーザー参加型のコンテストを開催中であり、ユーザーが言葉から生成したオリジナルジュエリーデザインを応募し、SNSでの反響をもとにグランプリを決定する。受賞作品は実際にシルバージュエリーとして制作され、応募者にプレゼントされる。参加は無料で、応募期間は2026年7月26日まで。デザインは何度でも制作・投稿が可能であり、誰でも気軽に“自分の言葉を形にする体験”を楽しむことができる。コンテストの詳細は公式サイトで確認できる。
BtoC強化と“我慢しないジュエリー”の実現
1971年に創業した同社は、これまでBtoBの卸事業を中心に展開してきたが、今後はBtoC領域を主軸とし、「我慢しないオーダージュエリー」の実現に向けたサービス拡張を進める方針である。同社が今後強化していくのは、単なるカスタマイズの利便性ではなく、「言葉がジュエリーになる」という新しい体験価値である。従来のジュエリーは、既存のデザインを“見て選ぶもの”であったが、同社のサービスでは、ユーザー自身の想いやイメージを言葉にすることで、それがデザインとして形になる。つまり、ジュエリーは“選ぶもの”から、“自分の内側にある想いを表現するもの”へと変化している。同社はこの体験こそが、digitaljewelry™が提供する最も本質的な価値であると位置づけており、今後も生成AIの進化やユーザー体験の向上を通じて、この新しいジュエリーの在り方を広げていく方針である。また、スマートフォンで完結するデザイン体験の強化や、離れた場所にいるパートナーと共有しながら制作できる機能の拡張を通じて、「誰もが自分の言葉でジュエリーを生み出せる社会」の実現を目指す。


代表取締役の佐藤氏は、同社の目指す方向性について、「当社では、これまでの既製品を選ぶジュエリーから、自ら想いを形にするジュエリーへの転換を目指している。生成AIと3Dプリンターを活用することで、専門知識がなくても、誰もが直感的にデザインへ関わることができる環境を整えた。スマートフォン一つでデザインが可能であり、離れた場所にいるパートナーともイメージを共有しながら制作できる点も特徴である。今後も技術の進化を取り入れながら、より多くの方に“自分だけのジュエリーをつくる体験”を届けていく」とコメントしている。

